日々の糧—香り日記—

日々出会った香水について記してゆく日記。

75.冬とミント《カップ ダンティーブ(エイト&ボブ)》

手袋を買うのも好きだが、冬の寒空の下、敢えて手袋をしないで外を歩くのも好きだ。今年の冬もそんな楽しみが出来る時期が訪れた。 暖かくても出来ないし、寒すぎても辛いだけになってしまう。 微妙な移り変わりの中での一瞬の楽しみだ。 先日、 久々にNeWo…

74.反射《1/.2(イストワール ドゥ パルファン)》

前回の記事を書いた後、ウンハイムリッヒを購入した。外に拡散すると言うより肌に染み込み密かに香る様が心地良く、外に出る際は毎日纏っている。 穏やかな日々を過ごしていた。 もう外はコートの季節だ。毎年コートを着る際は、肌に乗せているものとは違う…

73.不気味な香り《ウンハイムリッヒ(ウィーナーブルート)》

週末に少し恋愛ごっこのようなデートの真似事をした。 休日の夜の霞ヶ関は世界の終わる前の様に静かで、今思い出すと夢だったのではないかと思える。 別に何があった訳ではない。しかし初心な私は、次の日になってもその記憶をあっさりと夢にしてしまうこと…

72.サロ ンド パルファン2017 《ノックス(アンジェラ チャンパーニャ)》

久々の更新になってしまった。 最近体調のせいなのか、香りに不快感を抱くようになってしまい、しばらく香りもの全般から距離を置いていた。 そんな時に、今年のサロン ド パルファンでアンジェラ チャンパーニャが出展するという情報を見たのだった。 アン…

71.アゴニストの冬(ソラリス/ブルーノース)

と春や夏よりも、秋の終わりから冬にかけての季節に心惹かれる部分がある。 今は夏から秋への変わりどきで、そろそろ気に入りの秋冬用の香水に変えようかどうしようかと思案していた。 そんな中、NOSE SHOPにアゴニストが入荷されたのをその2日後に知った。 …

70.レジーム デ フルールの花の中(ターコイズ/ゴールドリーブス)

レジーム デ フルールが日本に来るとは思っていなかった。 そのマットで鮮やかな発色のボトルは海外のサイトで稀に見かけていたが、それ以上の情報も無く、どんな香りの傾向なのかは全く予想がついていなかった。 実は発売日の前日くらいに日本への上陸を知…

69.エルメスの新作(ツイリー ドゥ エルメス)

前々からエルメスから新作の香水が発売されるとは聞いていたが、当初は知らないふりをしようかとも考えていた。 官能性とセットで語られがちな甘く濃厚なチュベローズの香りに若干食傷気味であったからだ。 しかし、やはり天下のエルメスなので捻りがある香…

68.残暑《オードイタリー(オードイタリー)》

どこの企業でもオフィスの空気が悪い日はしばしばあるのだろう。 この日のオフィスはとにかく息が詰まりそうなくらい空気が険悪だった。 そんな空気から逃れて存分に息を吐こうと仕事が終わったらさっさと銀座方面へ向かった。 やはり仕事終わりの1人散歩は…

67.NOSE SHOPにて《ゴールデンネロリ(アベル)》

新宿NEWoManにニッチパルファンを扱うNOSE SHOPがオープンした。 フランスのNoseやSENS UNIQUEなどのようなニッチパルファンのみを集めた専門店は、いままで日本にはなかったはずだ。 だから前にネットのニュースでオープンの記事を見つけて、ついに日本にも…

66.夢の後《モクシー(ミルコブッフィーニ)》

ようやくSTORA SKUGGANがNOSEから届いた。 パリで見た時と同じ深い緑色をした丸いキャップに涼しげな色の液体。思い続けていた香水が毎日部屋にある光景は何とも感慨深い。 しかし、肌に乗せたところ、パリでの試香した時と香り方が全く違ったのだった。 そ…

65.花とスパイス(サント インシエンソ/グッチ ブロッサム)

ついに先日、惚れ込んでしまった香水を取り寄せる事にした。 香り自体はもちろん、ボトルデザイン、モチーフ、コンセプトに至るまでぴったり気に入った香りは珍しい。 その香水の購入を決めるまで、何度もそれと同じグリーン系統の香りを聞いて歩いては香り…

64.夜の港区《シャンティ シャンティ/エルモノ デ ラ ティンタ(ミレー エ ベルトー/フェギア1833)》

仕事終わりに港区の香水巡りをした。 新しい会社の仕事は順調だが、個人で受けた仕事が思うように進まず、正直に表現すれば現実から少し逃避したかった。 まずは青山のスパイラルマーケットを訪れた。 スパイラルマーケットといえばまず最初にミレー エ ベル…

63.ペンハリガンについて考える①(オーパス1870)

「香りでもなんでも、色気のあるものが好きだ」 と言ってペンハリガンの香水を纏っている男性がいた。 女性にはない男性の持つ色気に、常々憧れという曖昧な表向きの言葉の裏で激しく嫉妬してきた私としては、その場ではただただ話半分を装って相槌を打つし…

62.銀座で見付けた香水《ジャルダン ドゥ ポエット (オードイタリー)》

新橋にある企業に就職した。 大学院を出たらすぐに大学に勤めだした、一度も社会に出た事のない私が急に社会に馴染めるはずもなく、早々に風邪をひいて喉がカサカサになってしまった。 それはそうと、職場からは歩いて銀座に行ける。 これからはバーニーズニ…

61.影《カシス アンフィーユ(ミラー ハリス) 他》

夏は鼻が疲れる。 暖かくなって香りが立ち上りやすくなったこともあるが、なにより、夏は人々の感情の香り立ち方もはっきりとし濃厚さを増してくるように思う。 とあることがきっかけで、その感情の香りの複雑さや閉塞感にうんざりしてしまったので、香水も…

60.オイルとの相性《ネ デ ローズ(サベ マソン)》

パリに今までの香水の書簡を書き留めた手帳を忘れてしまったことに気がついて、しばらく落ち込んでいた。 このブログに上げていなかった数々の香水の記憶は、その香りのように私の記憶から薄れて行くのだと思うと悲しくてならない。 しかしそれもまたふさわ…

59.夏が来る(マーレパフィシコ)

少し前に丸の内に行った。 平日の午後であるのに東京は人がたくさんいる。 この日は日本に帰ってから初めて良い香水を求めて出歩いた日だった。 丸ビルのコンランショップに行くと、リナーリのコーナーが拡大されていた。 幸運にも、その日まで全種ディスプ…

58.Memoに会う(Moon Fever 他)

パリではもう1つ印象深い出会いがあった。 ギャラリーラファイエットにて、まだ日本には上陸していないが、本で見知っていたMemoにも会うことが出来た。 噂通り、金のボトルを飾るアール・デコ調のデザインが目を引く。 その中で印象的だったものが、 INLE …

57.パリの夢(Rosa Nigra 他)

前回の記事で言っていたように、パリへ観光に行った。 空港から外に出ると、パリ空気は日本の空気よりも幾分かシャープで、水気が少ないように感じた。朝は日本より少し寒かったが、陽光は暖かい。 雨に降られた日は1日目だけで、あとは夏のような日差しの晴…

56.ギンザシックスと誰かの香り (TOKYO 他)

またも久々の更新となってしまった。 最近は完全フリーでイラストを描いたり転職活動をしたり、 ついに念願のパリ香水旅行を実行に移せる時がきたのでその計画をしていたりする。 さて、20日はギンザシックスがオープンという事で銀座を訪れた。 時間もあっ…

55.パリはどんな香りなのか(カリーニャ 他)

前回の記事から一ヶ月以上時間が過ぎてしまった。 手紙のように近況を記すと、転職活動をしつつ(これは全くおもしろくないから割愛する)最近はフランス人アーティストのライン友達が出来て、毎日何故か英語でラインをしている。 たまに彼から送られてくる写…

54.チョコレートの濃い香り(ダークアンバー&ジンジャーリリー 他)

ブログの更新を行えないまま バレンタインデーが過ぎた。 今年は大好きなリトアニアのチョコレートナイーブをたくさん買おうと張り切ってサロン デュ ショコラを訪れたものの、そこで自分はチョコレートの香り、正確にはチョコレートと砂糖が混ざりあったあ…

53.まだ少し早い春(ディン ダン 他)

恵比寿で映画を観てそのまま中目黒まで散歩した後、日比谷線で銀座に向かった。 外は寒いが晴れてはいて、絶好の1人散歩日和だった。 全くと言っていいほど知らない街を一人で気怠く歩いていると、世界から半分隔絶された夢の世界を歩いているようで、それは…

52.表参道を散歩(green,green,green and…green)

買い物ついでに表参道に寄った。 特に用事はなかったが、久々に気分転換に歩いてみようと思った。 表参道というと、まずはスパイラルマートの香水売り場に寄る。 そろそろ今年の春夏用の香水をと探してみたところ、ミレー エ ベルトーに目が留まった。 その…

51.歌舞伎町(キャンディ キス )

昨日はローグワンを観ようと思い立ち、新宿に向かった。 ローグワンは前に見たことがあったのだが、先々日にとあるきつい出来事があったので大画面で純粋にワクワク出来る映画を観て気分を平穏に戻したかったのだ。 という経緯から新宿ピカデリーを訪れたら…

50.香りはじめ(フアン マヌエル 他)

1月3日にフェギア1833の初売りに向かった。 詰め合わせが売られると聞いて、貧乏な私はこの機会を逃せなかったし、やはり一年の始まりの香りはフェギアで行いたかった。 2万円の詰め合わせを買ったら アグア デ ガーデニアのオーデパルファム フアン マヌエ…

49.大晦日の香りおさめ(アーエル 他)

去年の大晦日は帝国ホテルプラザへ向かった。 前日の香水おさめに手応えを感じることが出来ず、これを機に前々から気になっていた帝国ホテルプラザへ行ってみようと思った。 プラザ内4階の、敷き詰められた暖色の絨毯を暫く進んだ先の B.d.Oを訪れた。 そこ…

年始のご挨拶

あけましておめでとうございます。 2016年は沢山の香りの世界との出会いがありました。 その出会いを三日坊主の性にも関わらずブログに載せ始めて、今48番目の記事まで更新を続けられたのも、世の中に生まれ続ける素晴らしい香り達と記事を読んで下さる読者…

48.クリスマスの旅(ア ラ ニュイ 他)

クリスマスが誕生日だったりする。 誕生日だからこそ、自分のやりたい事を誰にも邪魔されずに気ままに行いたいので、周囲に「クリスマスに予定のない寂しい女」と言われても毎年一人で散歩に出る。予定はぎっしり詰まっているのだ。 今年はやはり香水を巡っ…

47.思い出す事(ダンシング オン ザ ムーン )

唯一の休日の日曜日が勤務で潰れた怒涛の二週間が終わり、ようやく日曜日に時間が出来た。 この日は夕方から用事があり、その間の時間を使って伊勢丹へ向かった。 伊勢丹はサロンドパルファン以来だ。 マルタンマルジェラでレプリカの新作が出たと聞いていた…