日々の糧—香り日記—

日々出会った香水について記してゆく日記。

15.一新(フェアリー ルビー 他)

引越しが終わった。 色々起こった2月も過ぎて、ようやく新しい街に完全に移動する事が出来た。(といっても前の場所から30分くらいの場所であるが) とても静かな場所で、居心地が良い。 しかし、部屋がまだクリーニングの洗剤だか何かの溶剤の香りがする。毎…

14.昼寝(ローズ・ダムール 他)

病み上がりであるが、何とか普通の生活を送れるようにはなった。今日は新宿のルノアールで知人と話した後、伊勢丹に寄った。今日はローズの香りの気分だった。引越しや病気ですっかり滅入った気分を華やかにしたかったのだ。カウンターに行くと、前に所感を…

13.石鹸(カーニバル 他)

今回は香水石鹸について書こうと思う。パフュームでは香りがきつ過ぎて気持ちが悪くなる。という人も少なくないと思う。そのような人でもだいたい嫌悪感無く纏えるのが石鹸の香りだろう。身近なメーカーだと花王のホワイト石鹸の香りが結構好きなのだが、世…

12.病床(ダーウィン)

昨日のバレンタインデーから、インフルエンザで床に伏している。久々のインフルエンザの高熱に、こんなものだったかと他人事でいられるのも今のうちかもしれない。既に気分は落ち込み始め、身体の怠さも酷くなり、熱を覚まそうと眠る度に悪夢を見て起きてし…

11.新丸ビル(チュベローザ 他)

丸の内を散歩した。 始めは退職する先生への記念品を物色するという目的があったものの、どうも決まらず散歩をする事にしたのだった。 丸の内は香水を扱う店が豊富で、足が疲れるまでひとしきり楽しめた。 最初に新丸ビルに入った。 休みというのに夕方の様…

10.広いホテル(コーパル・アズール)

ホテルニューオータニ内に、イル・プロフーモのショコラの香りの香水を扱うショップがあると聞いて行ってみる事にした。 田舎者なので、ニューオータニには初めて入った。 予想していた以上の規模で、その歴史を感じさせる3館に渡る広さと複雑さに少し迷って…

9.湯船(ジャスミノラ)

ゲラン アクアアレゴリアシリーズのジャスミノラが余っている。4年程前に購入し、香りに酔うようになってしまってからは手が遠退いていた。しかしこのまま劣化させ続けるのも惜しいので、何年ぶりかくらいにお風呂のお湯に吹いて使ってみた。湯船に浸かる香…

8.春の香り(ローズ ポンポン 他)

村上隆の五百羅漢図展を見に行った後、六本木ヒルズ周辺をうろつく事にした。 自宅周辺で用事の時間が迫っていたものの、せっかくの休みの日であるし、どうしても新しい香りに出会いたくなっていた。 早足でエストネーションに行くと、様々な香水が迎えてく…

7.部屋(フルール・ド・ブランシェ)

愛する香りにも種類があり、ティンタ・ロハが身体の一部としたら、このアロマリン社のフルール・ド・ブランシェは空間の一部として愛している。近所の雑貨屋で衝動買いした安香水だが、この香水をこっそりハンカチに吹きかければいついかなる時と場所でもク…

6.10年の月日(ジャドール)

新宿の喫茶店で人と会った。喫茶店に入る前も、伊勢丹で香水を眺めていた。出かける時に付けたティンタ・ロハも都会の寒い風に当たってすっかり消えかけてしまっていた。相変わらず賑わうディオールの前を通ると、ジャドールシリーズが目に入った。ジャドー…

5.迷う(メシャン ルー 他)

今日はすっかり行き慣れた新宿に、知人の舞台挨拶を見に出掛けた。しかも特に行き慣れた新宿三丁目付近である。無論伊勢丹も通る。通るなら入るしかない。舞台挨拶の後、同行していた知人らと別れて香水売り場に向かった。外は予想外に寒く、早足で伊勢丹に…

4.就寝前(ナイトメディテーション)

たまに寝る前に香水を室内にスプレーするか身体に付けて寝る。好きな香りであったゲランのイディール サブリームをそうしていたのだが、日頃の行いが良くないのか、すこぶる夢見が悪い。他にリラックス出来る香りはなかろうか。かと言ってオーガニックなアロ…

3.ラブストーリー(エロス 他)

実家から東京に帰った。 本当はまっすぐ家へ帰る予定だったが、ただ帰って寝るのではつまらないので、夜はいつも行く神保町のタンゴの流れる喫茶店に向かう事にした。 それもただまっすぐ家に帰り喫茶店に行くのではつまらないので、ムエット収集でもしよう…

2.初売りと薔薇(マジャリス 他)

生まれて初めて伊勢丹の初売りの行列に並んだ。前日には生まれて初めてルミネの福袋の行列に並んだ。後者の行列はどこかイベントに参加するような浮ついた雰囲気なのに対し、前者は物を手に入れるという明確な欲望が行列を包んでいたように思う。開店と共に…

1.再出発をする(プルペリア他)

グランドハイアット東京内、フェギア1833に赴いた。 一度はティンタ・ロハに出会って終わった香水の旅なので、終着点のこの店から再開することにした。 1回目の来店時に散々質問をして居座ったからか、店員さんと若干仲良くなった。高級感のある店内ながら気…

0.はじまり

突然だが、2015年の暮れに、フェギア1833にてティンタ・ロハと出会った。偶然にも好きなアルゼンチンタンゴの名前を冠したこの香水に惚れ込み即座に我が物にしてしまった私は、更に香水体験を重ねて香水たちを深く愛したい。と考えた。また、そうやって冒険…