日々の糧—香り日記—

日々出会った香水について記してゆく日記。

2.初売りと薔薇(マジャリス 他)

生まれて初めて伊勢丹の初売りの行列に並んだ。
前日には生まれて初めてルミネの福袋の行列に並んだ。
後者の行列はどこかイベントに参加するような浮ついた雰囲気なのに対し、前者は物を手に入れるという明確な欲望が行列を包んでいたように思う。

開店と共に行列が進むと周りの駆ける人々と共に早足でフレグランス売り場に赴いた。
そこに至るまで、ブランドMIXの福袋を購入する気でいたが、サンプルを見たら何やらボトルからして趣味ではない香水ばかりの予感がした。
全ての香水は、やはり長きに渡って愛してくれる持ち主の元で香ってほしい。
という事で、パルファン・ロジーヌ・パリの福袋を購入した。

中身は
マジャリス、ハンドクリーム、バレリーナNo.2
の三種だった。

付けてみての感想は以下



マジャリス
→シナモン、ペッパーなどのスパイシーな香り。付け始めはスパイスが前面に押し出されて暖かさを感じる。しかし、むせかえる甘く濃い香りは含まれておらず、ローズの香りが混ざり爽やかな香り立ちをした。ジンジャーは入っていないようだが、ジンジャエールを彷彿とさせた。


バレリーナNo.2
→控えめだが複雑さを楽しめる。これもローズが主役というよりは様々な花の香りが混ざり合って煙のようになっている。ラズベリーなども入っているらしいが、肌に付けると果実や花の瑞々しさはあまり目立たずパウダリーな香り立ちになった。とらえどころがなく影のある香り。


どちらも魅力的なパリジェンヌのような香水で、その中でも見事に性格の違う対照的な個性のある2本を1度に手に入れられたのは幸運だった。
両手に花状態である。


パルファン ロジーヌ・パリは、初めて銀座三越に入った際に試した思い出がある。
今以上に何も知らない学生であった私がメゾンフレグランスという領域を知ったのもこの時で、可憐なボトルと嗅いだことのない上質で豊かなバラの香りに心奪われつつも値段を見て早々に購入を断念し、帰りにゲラン アクアアレゴリアのジャスミノラを購入したのを覚えている。(結局ジャスミノラも扱いきれず、早々に棚の肥やしにしてしまった)

香水始めを、かつて憧れたメゾンで行えたのは何とも感慨深い。


パルファン・ロジーヌ・パリ