日々の糧—香り日記—

日々出会った香水について記してゆく日記。

15.一新(フェアリー ルビー 他)

引越しが終わった。
色々起こった2月も過ぎて、ようやく新しい街に完全に移動する事が出来た。(といっても前の場所から30分くらいの場所であるが)
 
とても静かな場所で、居心地が良い。
しかし、部屋がまだクリーニングの洗剤だか何かの溶剤の香りがする。毎日消臭剤を撒き、香水も吹き掛けているのだが、匂いは中々しぶとく苦戦している。
こう言う時はキャンドルを焚けば良いのかもしれない。しかし、キャンドルは意外と高い。
資金的にそれを用意するのは厳しいので、今回も気晴らしに試香しに出掛けた。
 
香水カウンターに行くと、ヴァンクリーフ&アーペルの限定品のフェアリールビーと、大きな花をあしらったボトルが目立つマーク・ジェイコブスのデイジーシリーズが目に留まった。
その見るからに甘そうなデザインのボトルは普段ならあまり手を伸ばさないジャンルなのだが、今回は敢えて嗅いでみる事にした。
 
所感は以下。
 
 
 

 

フェアリー ルビー
→甘くパウダリーなフローラル。吸い込んだ先にウッド系の乾いた穏やかさがある。肌に付けると体質なのかペッパーとムスクの香りが最初に香るはずのベリー系の甘さを抑えてくれ、やや内に篭ったフローラルのお香の様な香りが続いた。オーデパルファムらしい濃さ。時間が経つほどにムスクの清涼感が目立ち、遠くで鼻を掠めると石鹸の様な香りであった。
 
 
 
デイジー ドリーム EDT ブラッシュ エディション
→スズランの清潔な香りがベースだが、ローズや睡蓮も入っているらしく、それらのまろやかで蜜めいた瑞々しい甘さが終始続いた。だいたいローズ系の甘味のある香水は、最後はウッド系のほのかな香りになって終わるものが多い先入観があったが、これは特に大きく香りには変化のないまま緩やかに香りが消えて行った。
春の気分にもう少し甘さが欲しい時に身に付けたいと思った。
 
 
 
デイジーは他のシリーズも試したが、上記のものがバランスが良かったと思う。
良い気分転換になったのか、部屋に帰りまだ整理しきれていないダンボールの山に囲まれていたら、新しい香水が欲しくなってきた。
しかし、キャンドルも買えない様だと香水はさらに厳しい。
今は生活を整え、狙いを定める時期なのかもしれない。