日々の糧—香り日記—

日々出会った香水について記してゆく日記。

32.よそ行き(ナルシソ オードパルファム プドゥレ 他)

知人が二組結婚した。

めでたい話だ。

しかもどちらも私をパーティーに呼んでくれるらしい。

これは服と香水を新調せねばなるまい。と嬉々として外出した。

私は恋人達が大好きだ。

恋人達の関係が流動的に常に進化発展する感動は、手に届かない美しいものに対する憧憬に似ている。

 伊勢丹でパーティーに来て行く服を見繕いながら、

もし自分の恋愛や好きな人、結婚式の為の香水となるとどんなものを纏いたいか

と考えてみたが、あまりにもピンと来ない発想だったのですぐに考えるのに飽きてしまった。

 

その日、病み上がりの鼻のリハビリで試香した香水の所感は以下。

 

 

 

ナルシソ・ロドリゲス

ナルシソ オードパルファム プドゥレ(Narciso Eau de Parfum Poudree) 

ジャスミンとローズ、シダー、ムスクといったド定番の調合かつウッド系が強めに香るにも関わらず、香りの水と言うよりボトルのピンクのように不透明な滑らかさがペーストを感じさせるところが面白かった。同じ調香で「センシティブ」を自称する香水は数あれど、トップからミドルにかけてはその中でも嫌味なくセクシーで華やかな香りなのではと感じる類。パチュリが入っているからか、私の肌に乗せるとムスクが強く香りながらほのかに苦みを感じ、そこが他の王道の「センシティブ」な香水とは違っていたように思う。滑らかに一つの香りとしてまとまってはいるが、オードパルファムのため重さと濃さはある程度ある。体質的に時間を経るほど甘さが深まり、ラストはバニラとローズの甘みが強くなってしまった。

華やかで洗練された街・室内に付けて行きたい香り。

 

 

イッセイ ミヤケ

ロードゥ イッセイ プールオム サマー オーデトワレ 

(L'EAU D'ISSEY POUR HOMME SUMMER EAU DE TOILETTE)

→2016年限定版らしい。ボトルの面白さに興味を惹かれてオムだと知らずに付けてしまった。トップはパイナップルや柑橘の嗅ぎやすい南国を感じさせる甘さ(キウイも入っているらしい)の奥にコリアンダーやベチバーの苦味が共存する瑞々しい香りが広がるが、私の肌に乗せると途端にグリーン系の香りが強く香りだし、よく言えば渋み、最悪に言えば加齢臭のような人肌の暖かさと刺激のある香りになってしまった。ここが上手く香れば良い香りになるのは明白で正直後悔したが、それも程なく収まり渋みの伴うマリン調の香りに変わって行った。ムエット上ではミドル以降のミントのように鼻に抜ける清涼感が良く分かった。

毎日肌にしみ込ませるように使うと言うよりは、カジュアルに海などへ出掛ける際に纏う事を勧めたい香り。

 

 

 

どちらも似合うシーンは違えど「よそ行き」の香りであった。

よそ行きかつ、個々の香りの組み合わせとトップ・ミドル・ラストの変化が予想外の香り立ち方をする香水だったように思う。

 

 

さて、パーティーにはどんな香水を付けて行こうか。ゲランかシャボゥかフェギアか、いっそこれを機にメゾンオリザのミュゲを買ってしまおうか。

パーティーの前に今週の日曜日は人と美術館に行く約束があるが、そこで纏う香水はまだ決まっていない。

 

 

 

 

 ナルシソ ロドリゲス(cafe de parfums)

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イッセイミヤケ

ISSEY MIYAKE INC. | ISSEY MIYAKE INC.