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日々の糧—香り日記—

日々出会った香水について記してゆく日記。

51.歌舞伎町(キャンディ キス )

プラダ

昨日はローグワンを観ようと思い立ち、新宿に向かった。

ローグワンは前に見たことがあったのだが、先々日にとあるきつい出来事があったので大画面で純粋にワクワク出来る映画を観て気分を平穏に戻したかったのだ。

 

 

という経緯から新宿ピカデリーを訪れたら、夜まで席はほぼ満員だった。

常に混雑しているので仕方がないと思いつつも、残された歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿という手段に移ることが出来ずにいた。

 昼間とはいえ、歌舞伎町エリアに行くのはある程度の気力が要る。

という事で、景気付けに行きずりの香水ショップに入った。

 

店員同士の世間話が盛り上がる中、定価より安値を付けられた色とりどりのファッション香水が壁に積まれた店内は薄暗い。ボトルがうっすらと自らが纏う原色の色を輝かせる様は、伊勢丹のカフェ デ パルファムとは別世界に思えた。

 

そこで割合発売日が新しいプラダ キャンディ キスを見つけた。キャンディシリーズへの先入観から試香をためらっていたものだった。

所感は以下。

 

プラダ キャンディ キス(PRADA CANDY KISS)

→ キャンディシリーズはグルマン系が多いイメージがあったが、これはトップはオレンジブロッサムが香る。生花寄りの香りではなく、バニラとオレンジのような香りの中にジャスミンに似た白い花系の癖を感じる事が出来るので識別出来るという類。 ムスクが肌にしっかりと定着させてくれ、瑞々しさも程よく芯を持って直線的に香る印象を受けた。

香りは時を経るに従ってバニラが強まるものの、風に香りがたなびいた時や仄かに自分の肌から感じる時はオレンジブロッサムが主体に香り立ち、案外落ち着いた雰囲気で纏いやすかった。残り香はバニラ。嫌な感じでべたつかず、優しいベビーパウダーのような印象を受けるのはホワイトコットンが含まれているからだろうか。

合成香料の力強さと安定感を久々に感じ、最近天然香料至上主義に寄っていたかもしれないと浅はかさを反省した。

 

 

 

最近はファッションブランド系の香水を試香するとすぐに疲れてしまうようになったので、 キャンディ キスのみ連れて店を出た。

 

やっと辿り着いたTOHOシネマズ新宿でも、ローグワンはほぼ満席だったり上映時間が合わないやらで、結局観ることが出来なかった。

とんだ無駄足になってしまったのだった。

 

 

昼間でも歌舞伎町は夜の匂いがした。これから日暮れに向けて更に強まるのだろう。

この街ではそこら辺の天然香料ばかりの繊細な香りなどは敵うはずもなく、消し飛んでしまうに違いない。

しかし、猥雑で混沌とした街角で、キャンディキスは尚もはっきりとブレずに綺麗に香った。

 

いつもならうんざりとした気持ちで疲労に足を引きずっていたであろう帰路、今日は張り切って新しいネイルカラーと服を沢山買い込んだ。

 

 

 

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