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日々の糧—香り日記—

日々出会った香水について記してゆく日記。

5.迷う(メシャン ルー 他)

今日はすっかり行き慣れた新宿に、知人の舞台挨拶を見に出掛けた。
しかも特に行き慣れた新宿三丁目付近である。
無論伊勢丹も通る。通るなら入るしかない。

舞台挨拶の後、同行していた知人らと別れて香水売り場に向かった。
外は予想外に寒く、早足で伊勢丹に入った。


今回はラルチザンのメシャン・ルーと、ゲランの香水を試香した。
残念ながらゲランの香水の名前を忘れてしまった。何であったか。後ほど確認したいと思う。

感想は以下

メシャン・ルー
→スパイシーではあるが、オリエンタルな薬草のような甘みがあり、花の甘さとは違って新鮮であった。リコリスが入っていると知って納得した。香ばしい香りは終始感じられる。時間が経つと癖のある香りが溶け合って優しい甘さになった。ユニセックスだろうか。男性が付けていても魅力的な香りなのではと感じた。


???
→森のようなウッディな香りだが、一般的な緑の豊かな森というよりは木の幹の香りが主役の湿気の少ない秋や冬の森の香りに感じた。ウッド特有の静かな温かさがある。深く重ねられている香りなので、いつまでも吸い込めそうだった。時間が経つにつれてバニラが強く甘く香り立ち、まろやかなお香の様な香りになる。


この2つを重ね付けしたのは何となくうまく行ったと思う。
新宿にいながら、気分は生命を感じない寒々とした森の中、途方に暮れて迷い続けている気分であった。
しかしそこに不安や寂しさは無く、疲れ切ってその場に倒れこんで眠れば、きっと枯葉や木々の静寂に包まれて心地良いのだ。(実際冬にそんな事をしたら死ぬだろうが)


そんな妄想を巡らせていたら車道の真ん中を歩いていた。

幸い車道は歩行者天国になっていた。街は平日以上に人で賑わっているはずなのに、なぜかいつもより静かに感じて、少しだけ大きな声で誰かを呼び寄せたくなった。


ラルチザンパフューム

ゲラン