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日々の糧—香り日記—

日々出会った香水について記してゆく日記。

3.ラブストーリー(エロス 他)

実家から東京に帰った。
本当はまっすぐ家へ帰る予定だったが、ただ帰って寝るのではつまらないので、夜はいつも行く神保町のタンゴの流れる喫茶店に向かう事にした。
それもただまっすぐ家に帰り喫茶店に行くのではつまらないので、ムエット収集でもしようと、気まぐれに西武デパートに寄り道した。
 
そこそこ活気のある香水売り場の棚を覗くと、ラブストーリーとエロスという名前が目に入った。
前者はクロエ、後者はヴェルサーチ
情愛をテーマにした香水は少なくない。その中で敢えてこの様な名付け方をされた香水はどんな香りなのか興味をそそられた。
 
 
試香の感想は以下。
 
 
ラブストーリー
→花はオレンジブロッサムやマダガスカルジャスミン(ジャスミンに似ているがあっさりした香りの花らしい)を使用しているからか、濃さはない。時間が経つにつれ甘さが深まってゆくかと思えばほのかに青さのある苦味が加わって来た。華やかさはトップノートが頂点。クロエらしい清楚な女性らしい香りだが、従来の香りよりも穏やかに香りが通り過ぎて行く。
 
 
エロス
→名前に反して柑橘系の香りが目立った。ジャスミンやウッド系の香りがある程度重さとまろやかさを感じさせるが甘さは控えめ。花々の瑞々しさがある。エロスの言葉のイメージ通りの男女の絡み合う様な情愛ではなく、愛の始まりや生命の萌芽を彷彿とさせる香り。 
 
 
 
肌に乗せても変に1つの香りが浮いて出る事はなかったが、両者とも時折苦味を感じる所が少し似ていた。意外な香りであったと思う。
 
夜は予定通り喫茶店に落ち着いた。
結構な時間が経っていたが、時折2つのわずかな残り香が鼻を掠めた。
店内には聴き覚えのある古いアルゼンチンタンゴが流れていた。何と言っているかは忘れてしまったが、確か別れた恋人に宛てた歌であった。
 
 
 
 
 
クロエ    ラブストーリー
 
ヴェルサーチ     エロス フェム